収束しないまま流行?インフルエンザの今とは
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インフルエンザ流行中!
冬に流行するイメージが強いインフルエンザですが、今年は例年より早くから流行っているようです。
インフルエンザは、1週間で1医療機関あたりの報告数が1.00を超えると”流行”しているとみなします。
また、シーズンというのは、毎年決められていて、今年は2023年9月4日から2024年9月10日までを”2023/2024シーズン”としています
前年シーズンの2022/2023シーズン最終週である第35週(2023年8月28日~9月3日)の報告では、全国のインフルエンザの感染者数が2.56人でした。
東京では2.96人、千葉・三重・福岡・宮崎では4.00人を超え、沖縄では9.00人を超える人数が報告されています。
全国でみると、1.00人を超えていない都道府県は8都道府県のみとなっており、全国的に流行していることが分かります。
※2023年9月8日 インフルエンザの発生状況についてより弊社にて作成
赤…4.00人を超える、ピンク…1.00人を超える、グレー…1.00人以下
例年よりも流行の波が早い
例年冬頃から増え始め、年明けにピークを迎えて、春先には収束することが多いインフルエンザですが、今年は流行の波が早いように感じます。
いったいなぜでしょうか?
実は、昨年2022/2023シーズンの感染者数推移をみてみると、12月に流行となってから春にピークを迎えているところまでは例年通りでしたが、本来であれば収束していてもおかしくない4月以降も、感染者数が1.00人を下回ることなく、今年の新シーズンを迎えています。
つまり、昨年のインフルエンザ流行が収束しないまま、今年の新シーズンを迎えてしまったため、新シーズンにも関わらず既に流行の波がやってきているということです。
ちなみに、今回のように前年シーズンが収束しないまま新シーズンを迎えるのは、現在の集計方法になった1999年以降初めてのことだそうです。
流行が早いと考えられる理由
では、なぜ今年は早く流行してしまったのでしょうか?
1.免疫を持っている人が少ない
新型コロナウイルス感染症の感染対策を講じていたため、免疫を持っている人が少ないことです。
2020年~2022年は、ソーシャルディスタンスやマスクの着用、アルコール消毒など常日頃から感染症対策を個々人がきちんと行っていたことで、インフルエンザに感染する人が少なかったので、インフルエンザに対する免疫を持っている人も少ないと考えられます。
加えて、新型コロナウイルス感染症が5類に移行してからは、マスクの着用も緩和され、感染症以前の生活に戻りつつあることで、インフルエンザの感染者が増えたと考えられます。
2.検査を気軽に受けられるようになった
新型コロナウイルスの流行前は、夏にインフルエンザの検査を行うことは珍しく、あまり行われていなかったようですが、現在は発熱や咳などの症状がみられると新型コロナウイルスの検査と一緒にインフルエンザの検査も行うことが多いため、これまで見えていなかった数字が必要以上にみえてしまっていることも考えられます。
今後の流行はどうなる?
コロナ禍以前の生活に戻りつつある社会では、イベントの再開で人が集まる機会も増えており、海外旅行客も増えているので、更なる感染拡大が想定されます。
コロナ禍以前2019年の感染者数は57.18人でしたが、同じくらい猛威を振るう可能性が高いようです。
また、インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスの感染者も全国的に増えている状況です。
今年はインフルエンザとコロナの両方に気を付ける必要があります。
インフルエンザの感染対策とは
一人一人が感染対策を行う必要があるでしょう。
マスクの着用、手洗いうがい、アルコール消毒など新型コロナウイルスの感染対策で行っていたことを今一度見直してみましょう。
また、インフルエンザの感染対策といえば、ワクチン接種が有効です。
毎年打っている方も多いのではないでしょうか。
今年のワクチン接種は、打つ時期も考えておくと良いでしょう。
インフルエンザワクチンは、接種後2週間から1か月で効果が出てきて、半年ほど効果があるので、大体医療機関での接種も10月頃から可能になります。
今年は流行が早いため、ワクチンを早く打ちたいと思っている方は、もう少し待った方が良いでしょう。
効果の期間を考えると、早く打てば良いというものではありません。
春先から逆算すると10月、11月頃がよいでしょうか。
自身の体調やスケジュールとも相談して接種時期を検討すると良さそうです。
職場でワクチンを接種しよう!
しかしながら、個々人に接種するか否か、接種の時期はいつにするのか、を委ねていると、会社としては誰が接種済なのか管理することも大変ですよね。
そんな時は、職域接種がお勧めです。
決まった日時で職場全員の接種を行うから、接種した人の把握もしやすく、精算も1か所なので、管理がしやすい!
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コロナウイルスの対策も忘れずに
同時にコロナウイルスの感染対策も強化しましょう。
特にインフルエンザが流行すると、インフルエンザに感染しているのか、コロナウイルスに感染しているのか、判断できない可能性が高まります。
気付いた時にはクラスターが発生していることも考えられるので、インフルエンザ・コロナウイルスを同時に検査できる検査キットの常備もおすすめします。
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まだまだ流行はこれから
今年は流行が始まる時期が早かっただけで、まだまだこれから感染が拡大する可能性が高いです。
例年通りだと、2月頃がピークとなるので、季節が変わる時期ではありますが、感染しないために一人一人が気をつけましょう!
参照一覧
・2023年9月8日 インフルエンザの発生状況 (厚生労働省)
・インフルエンザに関する報道発表資料 2022/2023シーズン (厚生労働省)