働く人のメンタルヘルスにこそ「キャリアコンサルタント」~メンタルとキャリアのカウンセラー~ - ウェルネスサポート

働く人のメンタルヘルスにこそ「キャリアコンサルタント」~メンタルとキャリアのカウンセラー~

投稿日

更新日

キャリアコンサルタントは就職のアドバイザーだと思っていませんか?

「キャリアコンサルタント」と聞いて、人材紹介会社や求人広告会社に勤めている、就職活動や転職を支援する人というイメージを持つ方は少なくありません。

確かに、職業選択やキャリア形成の支援は、キャリアコンサルタントにとって重要な役割の一つです。

しかし、実はそれだけではありません。

現代のキャリアコンサルタントは、働く人の「心の健康」と「職業人生」の両方に寄り添う専門家として、企業や組織の中でも重要な役割を担っています。

特に、職場でのストレスやキャリアの停滞感がメンタル不調につながるケースが増えている今、キャリアコンサルタントの存在は、企業のメンタルヘルス対策においても欠かせないものとなっています。

本記事では、働く人のメンタルヘルスケアに対するキャリアコンサルタントの役割について、ご紹介します。

キャリアコンサルタントとはどんな資格?

キャリアコンサルタントは、2016年に国家資格として制度化されました。

「キャリアコンサルタント」は名称独占の国家資格のため、資格を取得していない方が「キャリアコンサルタント」を名乗ることはできません。

厚生労働省が定める「キャリアコンサルタント登録制度」に基づき、所定の養成講座を修了し、試験に合格することで資格を取得できます。

キャリアコンサルタント資格は、単なる職業紹介ではなく、個人の価値観・適性・ライフステージを踏まえたキャリア形成支援を行うための専門知識とスキルを備えていることを証明するものです。

支援対象者は学生や求職者だけでなく、企業で働く人々や、キャリアに悩む中高年層など、幅広い層に及びます。

また、キャリアコンサルタントは、相談者の話を丁寧に聴き、心理的な側面にも配慮しながら支援を行う「カウンセラー」としての役割も大きく担っています。

キャリアコンサルタントの資格取得で学ぶこと

資格取得の過程では、以下のような内容を体系的に学びます。

  • キャリア理論(スーパー、ホランド、シャインなど)
  • カウンセリング技法(傾聴、ラポール形成、非言語コミュニケーションなど)
  • 労働市場の知識(雇用制度、職業分析、外国人雇用状況など)
  • メンタルヘルスの基礎知識(ストレス、バーンアウト、セルフケアなど)

特に注目すべきは、心理的支援のスキルです。

キャリアの悩みは、しばしばメンタルの不調と結びついています。

たとえば、「職場での人間関係がうまくいかない」「自分の仕事に意味を感じられない」といった悩みは、放置するとうつ病や適応障害につながることもあります。

キャリアコンサルタントは、キャリアに関してもメンタルに関しても学んでいるからこそ、こうした悩みに対して、前向きなキャリア形成やメンタルヘルスケアを支援することができます。

名称はコンサルタントですが、カウンセリングに関する知識や心構えなどを学び、相談者の内面に寄り添うカウンセラーとしての役割を果たすため、従業員の離職防止や生産性向上に直結する重要な取り組みにキャリアコンサルタントの活躍が注目されています。

企業のメンタルヘルス対策で活躍する場面

企業におけるメンタルヘルス対策は、法令遵守だけでなく、生産性や離職率の改善にも直結する重要な施策です。

キャリアコンサルタントは、以下のような場面で活躍します。

  • ストレスチェック後のフォロー面談
  • 休職者の復職支援と職場復帰プログラムの設計
  • キャリア面談を通じたモチベーション向上
  • 管理職へのメンタルヘルス教育と相談対応支援

「キャリアの停滞感」や「将来への不安」は、メンタル不調の原因になりやすい領域です。

また、キャリア相談は上司や人事担当者に相談することで「やる気がないと思われるのではないか」「評価に影響が出るのが怖い」と感じて、一人で抱えてしまうこともあるでしょう。

キャリアコンサルタントとの面談を通じて、社員が自分の強みや価値観を自身で再認識することで、仕事への意欲が高まり、職場の雰囲気も改善されることがあります。

企業のメンタルヘルス対策でキャリアコンサルタントを導入することは、組織の持続可能性を高める戦略的な施策として注目されています。

他資格との違いと連携の可能性

キャリアコンサルタントは、キャリア開発・職業人生に焦点を当てた支援を専門としています。

関連する資格としては、産業カウンセラーやEAPメンタルヘルスカウンセラー、臨床心理士などが挙げられますが、「働くこと」に関する悩みや課題に特化している点がキャリアコンサルタントの特徴です。

一方、産業カウンセラーやEAPメンタルヘルスカウンセラーは職場での人間関係やストレス対応、メンタル不調の予防・改善に強く、臨床心理士は精神疾患の診断や治療に関わる専門性を持っています。

これらの資格者と連携することで、より包括的な支援体制を構築することが可能です。

キャリアとメンタルの両面から支える存在

働く人の悩みは、人生の意味や価値に関わる深いテーマです。

キャリアコンサルタントは、キャリアとメンタルの両面で「働く人のメンタルヘルス」を支える大事な存在です。

メンタル不調者が増えていて困っている、もしくはキャリアの視点も含めて従業員のメンタルヘルス対策を強化したい企業様は、是非キャリアコンサルタントという選択肢もご検討ください。

ウェルネスサポートは専門家集団として企業のメンタルヘルス対策を支えます

ウェルネスサポートでは、企業様の求める産業保健活動をより多角的に支援ができるよう、専門家集団を目指して活動しています。

特に上記に出てきた「キャリアコンサルタント」をはじめ、「産業カウンセラー」「EAPメンタルヘルスカウンセラー」等の資格を取得している者が企業様をサポートします。

「なんとなく困っていることはあるが行き詰っている」「どんなサービスを活用すればよいか分からない」といったご相談でも承っていますので、お気軽にご相談ください。




▼関連サービス▼

ストレスチェック実施後
「プレ面談サービス」

企業向け集合研修サービス
ウェルキャリア研修

▲ ページトップへ