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セルフケアとは?自分や会社で行う方法・効果を徹底解説
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現代はストレス社会

厚生労働省の2022年の『精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築に向けた事例集』によると、日本の精神疾患の患者数は急激な増加が続いています。ストレスを抱え、精神疾患を患う人々は、なぜ増えているのでしょうか。

参照:厚生労働省の2022年の『精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築に向けた事例集』

主に考えられる理由は3つあります。

1.テクノロジーの普及

スマートフォンやインターネットの普及により、常につながっている状態が当たり前となり、仕事や情報のストリームが途切れることが少なくなりました。これにより、仕事や情報へのアクセスが容易になり、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、ストレスが増加しています。

2.社会的な圧力

社会的な期待や規範、成功へのプレッシャーなど、社会的な圧力もストレスを引き起こす要因です。人々は他者と比較し、自己評価を行い、それによってストレスを感じることがあります。

3.メンタルヘルスに対する知識の普及

以前よりメンタル不調によって発生する病への知識が普及したため、病院に通う人が増加したことが考えられます。

いずれにせよ、ストレス社会で生きる上で、ストレスへの対処力を身に着けることは非常に重要になってきます。

参照:『精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築に向けた事例集

セルフケアとは?

ストレスに対処する方法として、注目されているのがセルフケアです。セルフケアとは何でしょうか。

セルフケアは、直訳すると自分の面倒をみることです。つまり、日常生活の中で自分自身の心身の健康の管理を行うことを指します。

例えば、セルフケア研修の例として、健康的な生活習慣の確立、メンタルヘルスのケア、自己肯定感の向上が挙げられます。

セルフケアの重要性

セルフケアは、ストレス社会を生き抜く上で、必要不可欠です。セルフケアはなぜ、重要なのか詳しく見ていきましょう。

1.身体的健康の維持: セルフケアは、健康的な生活習慣の確立や維持を促します。バランスの取れた食事、適切な睡眠、運動などの習慣は、心臓病、糖尿病、肥満などの生活習慣病のリスクを低減し、身体的な健康を維持するのに役立ちます。

2.メンタルヘルスのケア: セルフケアは、ストレスや不安、うつなどのメンタルヘルスの問題を予防し、管理するのに役立ちます。リラクゼーション技法やストレスコーピングを実践することで、心の健康を向上させることができます。

3.自己成長: セルフケアは、個人の成長に役立ちます。自己肯定感の向上、スキルや知識の向上、目標設定や達成に向けた努力などを通じて、個人が自己実現を追求し、満足度の高い人生を築く手助けをします。

4.人間関係の改善: セルフケアは、自己理解やコミュニケーションスキルの向上を通じて、人間関係を改善し、良好な対人関係を築くのに役立ちます。自己肯定感が高まると、他者との関係がより健全になることがあります。

これらの要因からもわかるように、セルフケアは個人の健康と幸福に不可欠な要素です。自己の身体的、精神的、感情的なニーズを満たし、バランスの取れた人生を送るために、セルフケアを実践することが重要です。

今日からできるセルフケアの実践方法


セルフケアを実践するためには、以下のような具体的な方法があります。

1.健康的な生活習慣の確立:

・バランスの取れた食事を摂る。

・十分な睡眠を確保する。

・定期的な運動を行う。

まずは記録しよう

生活習慣は心身ともに健康な生活を送るために大切と言われていますが、なかなか実行に移すのが難しい場合もあるかと思います。まずは、自分の状況を把握して何を改善するべきか把握することが必要です。無料で、食事や運動状況を把握できるアプリなどもあるので記録することから始めるのもおすすめです。

おすすめ無料アプリ→https://www.asken.jp/

2.ストレス管理

・リラクゼーションや瞑想の練習を取り入れる。

・ストレスを感じたときに深呼吸やリラックスした音楽を聴く。

・ストレスの原因を特定し、問題解決の方法を考える。

文字に書いて考えを整理しよう

問題解決法を考える際におすすめなのが、日記をつけるなど文字に書き留めることです。

10分間時間を計り、気持ちや考えを書き出します。その後、5分休憩を取り、客観的な目線で紙に書き出した問題に対する考えや解決法を書くことで、考えがまとまりやすいです。

・必要ならば専門家やカウンセラーに相談する。

自分の手に負えないストレスや悩みがある際は、専門家に相談することが必要です。体調が悪くなれば病院に行くように、心に不調がある場合は、心療内科やカウンセラーに診てもらうことで、解決策や道が見えてきます。

AIでセルフチェック

無料で、AIが症状をチェックしてくれるサイトがあります。必要であれば、病院も紹介してくれるので、受診すべきかわからない状態であれば、チェックしてみるのもいいでしょう。

症状検索エンジン→https://ubie.app/byoki_qa/clinical-questions/symptom/uvp9z0ye5-15

3.自己肯定感の向上

・自分の成功や成果を認める。

・自分を否定的に捉える自己会話を止める。

・肯定的な自己イメージを育てるために、自分の強みや成功体験を振り返る。

【自己肯定感とは】

自己肯定感とは、ありのままの自分を認め受け入れることです。自己肯定感が高い人は、失敗をしたとしても、あまり落ち込まず前向きに対処することができる傾向があります。自分に対して、ひどい言葉を投げかけていませんか?他者が上手くいっていなかったり落ち込んでいるときには、優しくできるのに、自分に対しては、キツイ言葉を投げかけてしまっている人も多くみられます。自分自身が一番自分に対して声掛けを行っているので、自分のことを優しく肯定しサポートできる人は、自己肯定感が高くメンタルも安定しています。

自己肯定感を高めるワーク

STEP1 上手くいっていないときに自分にどんな言葉を投げかけているか気にしてみる

STEP2 否定的な言葉を投げかけていたら、そんな自分のことを受け止め、前向きな言葉をかけてみる

例:「こんなこともできないとみんなから嫌われるよ」と自分に対していったとします。

  「ミスに対して自分を責めているんだね。嫌われるのが怖いんだね。

  でも、失敗したら原因を見つけて解決策を考えたら大丈夫だよ」と自分に対して心の中で  

  言ってあげます。

最初は難しいかもしれませんが、継続すればできるようになるので、少しずつ心がけ自己肯定感を上げていきましょう。

会社でセルフケアを促進する重要性

近年、健康経営が注目されていることをきっかけに、従業員にセルフケアを促す重要性が広まりつつあります。会社で従業員のセルフケアを促進することで、具体的に、どんなメリットがあるか見ていきましょう。


会社で従業員にセルフケアを促進することには多くのメリットがあります。

1.健康と生産性の向上: セルフケアを実践する従業員は、身体的、精神的、感情的に健康である傾向があります。健康な従業員は生産的であり、仕事に集中し、効果的に業務をこなすことができます。

2.ストレスの軽減: セルフケアを実践することで、従業員はストレスを軽減し、ストレス関連の問題や疾患のリスクを低減することができます。これにより、従業員の健康状態が改善され、休職や離職のリスクが減少します。

3.チームのモラル向上: セルフケアを促進することで、従業員は自己価値感を高め、モチベーションが向上します。健康で幸福な従業員は、ポジティブな態度を持ち、チームのモラルを向上させることができます。

4.離職率の低下: セルフケアを支援する会社は、従業員の健康と幸福を重視していると認識され、従業員の忠誠心が高まります。その結果、離職率が低下し、従業員の定着率が向上します。

5.労働災害の減少: セルフケアを実践する従業員は、身体的な健康と安全に対する意識が高まります。これにより、労働災害や職場でのケガのリスクが低減し、労災のコストや業務の中断を減らすことができます。

これらのメリットからもわかるように、セルフケアを従業員に促進することは、会社全体の健康と生産性を向上させるために非常に有益です。

会社で従業員にセルフケアを促進する方法

従業員のセルフケアに対する意識を向上するためには、何をすればよいのでしょうか。


会社が従業員に対してセルフケアを促進するためには、以下のような取り組みを行うことが効果的です。

1.セルフケア研修の定期的な実施: 社内で、従業員に対しセルフケア研修の実施し、従業員が健康的なメンタルヘルスや生活習慣を身につける機会を提供します。セルフケア研修の中で、従業員同士のコミュニケーションが活性化されたり、従業員のセルフケアに対する意識をまとめて改善することができます。

セルフケア研修を実施する業者

セルフケア研修外部機関 ▼画像をクリック▼

2.セルフケアに関する知識の周知:定期的にポスターや社内のインライン等で、健康やメンタルに関する情報を周知することで、従業員が自身の健康に気を付けるきっかけとなります。従業員自身の健康につながるだけでなく、会社が従業員の健康を気遣っていることが伝わるため、会社で働くことへの安心にもつながります。

ウェルネスレター

以下のサイトでは、月に一回季節に合わせた健康情報が確認できます。会社のトイレや掲示板に掲載することで、セルフケアを行うことができます。

https://wellness-sp.co.jp/column/wellnessletter-vol10.php

これらの取り組みを通じて、会社は従業員の健康と幸福をサポートし、生産性や組織のパフォーマンスの向上に貢献することができます。

まとめ

ストレスフル社会で健康に生き抜くためには、自分に必要なセルフケアを実践しストレスに対処することが求められます。また、個人だけでなく会社として従業員のセルフケアに目を向けることで、人材確保が難しくなる現代で健康な従業員が高い生産性で働いてもらうことができます。

ウェルネスサポートのセルフケア研修

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