【データ解説】仕事上での悩みの種類は何が多い?相談相手や相談内容は?
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仕事をする上では様々なストレスや悩みが発生しますが、
「自分だけがこんなことで悩んでいるのではないか」「他の人はどんな悩みがあるのだろう」「みんな誰に相談しているのだろう」と気になったことはありませんか?
今回は、そうした疑問にお答えするために、働く人がどんな悩みを抱えがちなのか、悩みを誰に相談しているのかについてお伝えをします。
どんなことにストレスや悩みを感じている?
2022年に厚労省が発表した労働安全衛生調査(実態調査)では、現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安・悩み・ストレスを感じている事柄がある労働者は82.2%とされています。
内容としては、「仕事の量」が36.3%と最も多く、次いで「仕事の失敗・責任」が35.9%、「仕事の質」が27.1%、「対人関係(セクハラ・パワハラ含む)」が26.2%となっています。
ストレスを相談できる人の有無
厚労省の同調査では、91.4%の労働者が「自分の仕事や職業生活でのストレスについて相談相手がいる」と回答しています。
このうち、実際に相談したことがある労働者の割合は69.4%です。
また、相談相手としては、同僚が68.0%、家族・友人が68.4%、上司が65.0%となっています。
身近で信頼している人や、仕事の内容が伝わりやすい職場の人に相談する人が多いということが分かります。
また、割合は下がりますが、会社の産業医や保健師、事業場が契約した外部機関のカウンセラー、主治医など、専門家に相談をする労働者もいるようです。
どんな相談内容が多いの?
働く人の相談窓口を設置している一般社団法人日本産業カウンセラー協会では、実際にあった相談内容をまとめています。
一番多く相談があったのは「職場の人間関係」で、48.4%と大半を占める結果となりました。
はじめに解説したように、厚労省調査で労働者がストレスや悩みを感じている項目は「仕事の量」「仕事の失敗・責任」「仕事の質」が上位3つとなっており、「対人関係(セクハラ・パワハラ含む)」は4位のため、意外な結果となっています。
ここから、相談内容によって相談相手を選んでいるということが想定できます。
上位3つは仕事自体についての悩みのため、上司や同僚など具体的な仕事内容が分かっている相手に相談、 人間関係のような、捉えようによっては陰口のように受け止められてしまう可能性や、職場の人に話したことが広がってしまい本人の耳に入る恐れがある内容については、外部の専門家に相談をしていることが考えられるでしょう。
相談先を多く設けることが、より円滑な相談や悩みの解決につながるということですね。
まとめ
悩みがあった際に誰かに相談するというのは、ストレス対処として非常に有効的な手段です。
ひとりで溜め込まず、自分に合った相談相手に相談をしてみましょう。
「身近な人以外で相談をしたいけどクリニックや産業医に相談するのはハードルが高い…」という場合は、電話などの相談窓口の利用もおすすめです。
また、会社として従業員を守る取り組みも必要です。
ウェルネスサポートでは、メンタルヘルス対策として、社内外に相談窓口を設置することを推奨しています。
参照元
- 令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)
- 第17回「働く人の電話相談室」「働く人のSNS相談室」結果報告 SNS相談で40代の相談割合が増加 働き盛りの世代の相談割合増加が今年も顕著(@press:一般社団法人日本産業カウンセラー協会)
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