産業医・保健師の方のお仕事探しはこちら

産業医の登録はこちら

保健師の登録はこちら

幹細胞培養上清液メーカー各社のご紹介
NEWS


美容・整形等の医療分野を中心に、幹細胞培養上清液の活用が注目されています。

幹細胞培養上清液に含まれる成長因子やサイトカインは、細胞の分化・誘発などの老化を防いだり、肌のテクチャーを改善(若々しい肌を保つ)する等の他、組織の修復、炎症の抑制など、各種疾患の改善などに効果があるとされています。

ただし、再生医療における幹細胞治療の場合、行政への申請や必要機材の購入他、培養委託費など、初期導入費などが大きいため、医療機関側の導入のハードルが高いため敬遠されがちです。

一方で、幹細胞培養上清液は行政への申請が不要であり、導入コストが比較的低いことや、患者に受け入れやすいという利点から、現在注目されていると思われます。

この記事では、幹細胞培養上清液の導入を検討されている医療機関やクリニックなどに向けて、上清液取扱いメーカー6社について、各社の特徴や製品の概要をご紹介いたします。

幹細胞培養上清液メーカー各社の確認ポイント

幹細胞培養上清液のメーカーをご紹介する前に、どのような点に着目すべきかをご案内いたします。

安全性への取り組み

幹細胞培養上清液メーカーの選定において、安全性は最も重要な要因の一つです。

  • 実績のある、信頼性の高い細胞培養施設で製造している
  • ドナーのスクリーニングや安全性試験の実施
  • 外部機関による審査実施

など、各メーカーは、製品の安全性を確保するために、厳格な品質管理基準を設け、安全試験を実施しています。

しかし、2023年には幹細胞培養上清液を使用した治療で患者が死亡するという事象が発生しています。この出来事からも、幹細胞培養上清液メーカーの選定、患者の選定、提供方法、事後観察等の安全性への取り組みに対しては、さらなる厳格な注意が必要です。安全性確保に関するメーカーの透明性と信頼性を確認し、患者の安全を最優先に考えることが不可欠です。

製品価格の違い

幹細胞培養上清液の価格は、メーカーによって数倍の差が生じることがあります。この価格の違いは、安全性試験の内容、品質管理、製造上の管理スペックなどの他、上清液自体のサイトカインの含有量や濃度(原液または希釈液)の違いにより価格差を設定しているメーカーもあるようです。

なお、一部のメーカーは自社での製造ではなく、OEMとして製品を提供しており、そのような場合、幹細胞培養上清液の価格は高くなる傾向があるため注意が必要です。

※本記事で価格は掲載しておりません。詳細についてはお問い合わせください。

冷凍・フリーズドライの違い

幹細胞培養上清液は、メーカーにより冷凍品とフリーズドライ品が提供されています。一般的に、長期間の保存や保管時の利便性(フリーズドライ品の中には常温保存が可能なものもあり)を重視する場合は、フリーズドライ品が適しています。

価格に関しては、同じ製品であっても、フリーズドライ品の方が多少高価であることが一般的です。幹細胞培養上清液の購入を検討する際には、必要な保存期間や予算、設備の有無を考慮し、選択しましょう。

あくまで再生医療ではないことの認識

幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養した際に生じる分泌液のことであり、再生医療の治療には当たりません。そのため、再生医療治療としてHP上や患者への説明などにもご案内はできませんので注意が必要です。

再生医療として掲げて幹細胞治療を提供する場合は、審査委員会を経て厚労省への認可を得る必要があります。再生医療の導入をご検討の医療機関様はウェルネスサポートにお問合せください。

幹細胞培養上清液メーカーと製品の特徴

続いて、幹細胞培養上清液メーカーを6社ピックアップしてご紹介します。

セルプロジャパン

注目ポイント

  • 再生医療研究者が設立したバイオベンチャー企業
  • 安全性審査において最高ランクのA評価を獲得(臨床培養上清安全性審査委員会)
  • 日本再生医療学会認定の臨床培養士である製造責任者が厳格なチェックを行い製造
  • ウインドウ期間の設定やドナートレーサビリティの観点から日本人ドナーを採用
設立2019年4月1日
住所所在・研究室:神奈川県藤沢市村岡東2-26-1 湘南アイパーク
業務内容再生医療関連事業
分析・加工受託事業
分析・加工受託事業
(培養元の幹細胞の)取扱種類脂肪、臍帯、羊膜
冷凍・FDの別凍結品・フリーズドライ
製造責任者アカデミア研究者、上級臨床培養士
外部審査による安全性評価臨床培養上清安全性審査委員会
最高ランク【A評価】

コージンバイオ

注目ポイント

  • 20年にわたる豊富な組織培地(間葉系幹細胞や免疫系細胞含む)製造実績あり
  • 新型コロナウイルスの厚労省認可の抗原検査キット販売メーカーとしても有名
  • 自社の細胞培養施設で間葉系幹細胞や線維芽細胞などを培養
  • 外部医療機関からの幹細胞の培養受託サービスも受け入れている
  • 間葉系幹細胞や免疫系細胞など多様な細胞種に対応
  • ドナー細胞のスペックシート、COA試験成績書あり
設立1981年4月1日
住所本社:埼玉県坂戸市千代田5丁目1番地3
受託培養事業:埼玉県坂戸市千代田5丁目1番地3
業務内容・医薬品、研究用抗血清、微生物検査用培地の製造および販売
・実験動物の生産および販売
・動物の血液、血清、および組織培養培地の提供
・医療器具および機械の販売
・研究用動物免疫の提供
・前記項目に関連する輸出入業務
(培養元の幹細胞の)取扱種類脂肪・臍帯・乳歯
冷凍・FDの別フリーズドライ

東京幹細胞培養センター

注目ポイント

  • 日本トップクラスの再生医療チームに製造を委託
  • 業界水準を大きく上回るサイトカイン含有量
  • 主要サイトカイン含有量の数値を公開
  • 培養ごとに計測
  • 厳格に管理されたクリーンルームにて無血清培地による培養製造
  • サイトカインの含有量に応じて、リッチとプレミアムの2種類を用意
設立2021年9月1日
住所東京都品川区東五反田5-12-1 ROYAL FLATS 3F
CPC:大阪再生医療センター
業務内容幹細胞上清液の製造及び販売
(培養元の幹細胞の)取扱種類脂肪・歯髄
冷凍・FDの別凍結品・フリーズドライ

Advalife Science

注目ポイント

  • 20年間にわたり約10万件の培養を無事故で行ってきた独自の細胞培養加工施設で製造
  • 診療所を自ら運営し、のべ2,000回以上の投与実績
  • 4種の安全性試験を実施(ヒトウイルス・マイコプラズマ否定・無菌・エンドトキシン)
設立2019年9月10日
住所本 社 〒104-0061 東京都中央区銀座2-7-6 新銀二ビル6F
CPC 〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-3-12 新横浜 Square BLD.15F
業務内容・ヒト脂肪由来間葉系幹細胞培養上清液の製造、研究
・細胞培養事業運営 / 医療機関の開設及び運営
・各種医療データベースの構築、運用及び各種医療データの分析並びにそれらの研究、調査

同仁がん免疫研究所

注目ポイント

  • 厚生労働省から特定細胞加工物製造の許可を得た施設で培養
  • 培養は日本再生医療学会の認定を受けた臨床培養士が担当
  • 15項目以上の検査を実施
設立2013年1月4日
住所熊本県熊本市南区流通団地 1-44-2
業務内容・細胞の培養・加工、および保管・管理
・再生医療技術の提供
冷凍・FDの別冷凍
外部審査による安全性評価臨床培養上清安全性審査委員会
最高ランク【A評価】

MATUMOTO

注目ポイント

  • 計2回のドナースクリーニングをクリアした健康な日本人ドナーの幹細胞のみを使用
  • 培養および製造も全て日本国内
  • 製造責任者はアカデミアでの再生医療・幹細胞研究10年の研究者
  • 無調整・原液へこだわり提供
設立1997年6月1日
住所東京都港区赤坂1丁目14-5 アークヒルズエグゼクティブタワーN811
業務内容・医療系、建築系ソリューション業務
・医療関連機器のコンサルティング
・高度医療機器等の販売業務
(培養元の幹細胞の)取扱種類臍帯
製造責任者アカデミアでの再生医療・幹細胞研究10年の研究者
濃度原液
製造国日本
ドナー日本人
ドナースクリーニング6項目
ドナー血液検査回数2回
ウイルス試験(製造工程)8項目
マイコプラズマ試験陰性
無菌試験(真菌・細菌)陰性
エンドトキシン試験0.5EU/ml以下
製造管理ロット毎

幹細胞培養上清液のご購入については、弊社にご相談下さい

各幹細胞培養上清液メーカーの特徴をご紹介してきましたが、まだ「どの幹細胞培養上清液を選ぶべきか」という判断はなかなかつかないかと思います。

当社は、幹細胞培養上清液メーカーのご紹介をはじめ、再生医療の導入支援サービス、治療開始後のアフターフォローなどを行っております。

幹細胞培養上清液のメーカー選びに関する疑問点が御座いましたら、お気軽にご相談下さい。

\電話:03‐6712‐8465/

再生医療導入支援サービスについては、下記ページで詳しくご紹介しております。

幹細胞治療の関連記事

・培養上清液導入のメリットや選び方についてご紹介しています。

・幹細胞培養治療導入の手続き手順や費用、幹細胞培養施設(CPC)の選定ポイントなどについてご紹介しています。

・PRP療法や幹細胞治療などの再生医療を導入する際の申請手順や注意点について解説しています。

・認定再生医療等委員会の紹介と、認定再生医療等委員会を選ぶ際の確認ポイントや審査料について解説しています。

▲ ページトップへ