「ワーク・エンゲイジメント」とは? 80項目版ストレスチェックで“やりがい”の見える化をしよう
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「ワーク・エンゲイジメント」とは? 80項目版ストレスチェックで“やりがい”の見える化をしよう

近年、健康経営を意識する企業では、従来義務付けられていたストレスチェックに加え「ワーク・エンゲイジメント」という概念への注目が高まっています。
本記事では、なぜ今ワーク・エンゲイジメントが注目されているのか、今までのストレスチェックとの違いについて解説していきます。
本記事で分かる「ワーク・エンゲイジメント」
- そもそもエンゲージメントって?
- 「ワーク・エンゲイジメント」とは?
- なぜ今、ワーク・エンゲイジメントに注目すべきなのか?
- ストレスチェックでワーク・エンゲイジメントを測れる?
- ウェルネスサポートストレスチェックは80項目も選択可能!
そもそも「エンゲージメント」って?
エンゲージメント(engagement)とはもともと、「婚約」「誓約」「約束」「契約」を意味する英単語です。
ビジネスの文脈では、企業と従業員の間にある「愛着」「深い信頼関係」「思い入れ」を指します。
よく混同されやすい “従業員満足度”は、給与や福利厚生、職場環境などの外的要因により左右され、必ずしも仕事自体に対して意欲的に取り組めているとは限りません。
一方、エンゲージメントは企業と従業員が双方向で「主体的に関わり、貢献したいという意志の強さ」を表す指標であるという点で違いがあります。
「ワーク・エンゲイジメント」とは?
ワーク・エンゲイジメントは、オランダのユトレヒト大学のSchaufeli 教授らが提唱したもので、以下の3要素が揃った状態と定義されます。
活力
仕事から活力を得ていきいきとしている状態
熱意
仕事に誇りとやりがいを感じている状態
没頭
仕事に熱心に取り組んでいる状態

ワーク・エンゲイジメントが高い人ほど、仕事に対してポジティブで充実した心理状態であり、仕事の成果や継続意欲、チーム貢献が高まり、組織の生産性にもつながると明らかになっています。
言い換えれば、ワーク・エンゲイジメントは「人と組織のパフォーマンスを引き出す力」なのです。
なぜ今、ワーク・エンゲイジメントに注目すべきなのか?
では、なぜ企業は「ワーク・エンゲイジメント」に注目するべきなのでしょうか?
たとえば、こんな職場を想像してみてください。
負担は低いが、やりがいもない
残業はないが、何をしても評価されない
静かな職場だが、挑戦も成長もない
こうした環境はストレスが少ない一方で、エンゲージメントも低く、モチベーションもパフォーマンスも上がりません。
最近は、「ホワイト離職」という表現方法もあるように、ストレスが少なく働きやすいが、やりがいや成長実感を得ることができず、退職に至るケースが注目されています。特に若手社員に多いため、企業はストレスが少ない職場であることはもちろん、従業員のワーク・エンゲイジメントにも注目することが、より良い組織をつくるためには大事になります。
従業員の離職やメンタル不調は、ストレスの高さだけでなく「働きがいの欠如」からも生まれるのです。
ストレスチェックでワーク・エンゲイジメントを測れる?
ワーク・エンゲイジメントを測定する方法は、いくつかあります。特に有名なのはシステム会社が提供している「エンゲージメントサーベイ」を導入することでしょう。
しかし、エンゲージメントサーベイを導入するには、コスト面でハードルが高い場合があり、自社内で調査、もしくは年に一回以上実施のストレスチェックと併せて調査している企業も多いようです。
ストレスチェックは、2025年7月現在、50名以上の事業場で義務付けられているメンタルヘルス対策です。50名未満の事業場でも、健康経営優良法人の審査項目の一つなので、メンタルヘルス対策として取り上げられています。
ストレスチェックの目的は、メンタルヘルス不調の一次予防として、ストレスの原因を特定して減らす(=マイナスをゼロにする)方向性で使用されています。もちろん、ストレスチェックはメンタルヘルス対策としては非常に重要なものですが、「ストレスが低いから問題がない」とは言い切れません。
「ストレスを減らす」だけでなく「ワーク・エンゲイジメントを高める」ことにもアプローチすることが、持続的に成果を生み出す組織づくりの鍵になります。そのために、国が推奨するストレスチェックでは、80項目版でワーク・エンゲイジメントに関する設問も含んでいます。
▼ストレスチェックとコンディションサーベイの違いとは▼
厚生労働省が定めたストレス調査票は、23項目版、57項目版、80項目版、120項目版の4種類に分かれており、80項目版(新職業性ストレス簡易調査票)はストレスチェックをより職場環境改善に活かしていきたい企業に人気の調査票です。
厚生労働省が推奨している57項目版では、ストレス状態を把握するためのネガティブな設問が多くなりますが、57項目版に「推奨尺度セット短縮版(23項目)を追加した80項目版では、ワーク・エンゲイジメントに関する設問が含まれており、ポジティブな心理状態まで含め網羅的に把握することが可能です。
エンゲージメントサーベイやパルスサーベイは導入の手間もコストもかかるため、まずはストレスチェックの項目を見直して、80項目版のストレスチェックをご利用いただくことがおすすめです。
▼57項目と80項項目のストレスチェック調査票の違いとは?▼
ウェルネスサポートストレスチェックは80項目も選択可能!
ウェルネスサポートのストレスチェックでは、57項目版・80項目版どちらもご用意しています。
ストレスチェック提供会社によっては、標準の57項目版のみを提供している会社も多くあり、80項目版に対応できない場合もありますが、ウェルネスサポートでは57項目版も80項目版も同じプラン料金で実施ができます。
\80項目版を活用して、「見える化」を体感してみませんか?/
ウェルネスサポート80項目の特長
特徴1:ワーク・エンゲイジメントの結果フィードバック(個人・集団)
57問のストレスチェック設問結果及びワーク・エンゲイジメントの設問結果より 個人・集団毎の【仕事に対するストレス】と【仕事へのポジティブな関わり】を評価します
特徴2:集団分析でのいきいきプロフィール(集団)
職場の一体感及びワーク・エンゲイジメントの設問結果より、個人と職場のいきいき度の分布図を確認いただけます
特徴3:SPQ検査(東大1項目版)でプレゼンティーイズムも計測可能
ストレスチェックと一緒に実施できる別部検査です。プレゼンティーイズム(生産性欠損値)の計測も可能です
SPQ検査(東大1項目版)とは
SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)(東京大学未来ビジョン研究センター)
▽詳細はこちらから▽
まとめ
ワーク・エンゲイジメントは、「働く人の前向きな力」です。
それを可視化できる80項目検査は、人と組織の未来をつくるヒントが詰まったツールです。
「社員がいきいき働ける環境をつくりたい」
「ポジティブに働いてもらうために今の働きがいを見える化したい」
そんな企業様は、ぜひ80項目検査の導入をご検討ください。
\ストレスチェックでワーク・エンゲイジメントを可視化したい企業はこちらから/
参照文献
- 令和元年版労働経済の分析 第二部第3章(厚生労働省)
- 日本人労働者におけるワーカホリズムおよびワーク・エンゲイジメントとリカバリー経験との関連(行動医学研究, 窪田 和巳, 島津 明人, 川上 憲人)