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産業カウンセラーってどんな資格?役割や活用方法のご紹介
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現代の職場環境では、従業員のメンタルヘルスケアがますます重要視されています。

その中で、産業分野に特化した心理資格である「産業カウンセラー」への期待や役割は非常に大きくなっています。

しかし、「産業カウンセラー」という名前は聞くものの、具体的にどういった資格かあまり知らない方もいるのではないでしょうか?

今回は、産業カウンセラーがどのような資格で、どのようなことができるのかについてご紹介いたします。

産業カウンセラー:一般社団法人日本産業カウンセラー協会(JAICO)

産業カウンセラーとは?

「産業カウンセラー」とは、働く人や組織が抱える問題を自ら解決できるよう、心理的手法を用いて支援をする、いわば働く人たちのサポーターです。

一般社団法人日本産業カウンセラー協会(JAICO)が1971年より認定を開始した歴史ある民間資格であり、現在6万人以上が取得しています。

産業カウンセラーの支援領域として、主に3つの役割が挙げられます。

「“産業“カウンセラー」というだけに、産業分野において人や組織が抱える悩みや課題に対して、広く深くかかわることが出来るのが、産業カウンセラーの特徴です。

01.メンタルヘルスへの支援

現代では、不安定な雇用状況などから、働く人の多くがストレスを抱えていると言われています。

産業カウンセラーは、カウンセリングなどでそうした多様な心の問題に寄り添い、早期解決を手助けしています。

02.キャリア形成への支援

産業分野に特化したカウンセラーであることの特徴として、キャリア形成への支援も行っています。

働き方が多様な現代で、どうキャリアを築いていくのかという悩みや不安に対し、サポートします。

03.職場における人間関係開発・職場環境改善への支援

個人への支援だけでなく、職場や組織単位でコミュニケーションの取り方などの基本的な知識・技能のトレーニングや、問題点を提言なども、産業カウンセラーの対応範囲となります。

産業カウンセリングと「傾聴」

産業カウンセラーは、カウンセリングの基礎である「傾聴」を重んじています。

「傾聴」とは、ただ相手の話を“聞く”のではなく、カウンセラーが話し手の存在全体に積極的関心を寄せ、語りの内容や感情を理解するために“聴く”ことを指します。

こうした「受容」と「共感」を大切にする姿勢が、話し手を安心させ、気持ちの整理や問題解決につながっていきます。

産業カウンセラーになるためには?

産業カウンセラーになるためには、日本産業カウンセラー協会が実施する養成講座を修了し、試験に合格する必要があります。

養成講座では、カウンセリングの基礎知識から応用技術など幅広く学び、実践的なスキルを身につけます。

また、資格取得後も資格更新のために研修を受けるなどの研鑽が必要とされています。

産業カウンセラーの取得後は、より専門性の高い「シニア産業カウンセラー」という上級資格を目指す道もあります。

資格取得後の活用方法


大きく分けて2つに分けられます。

01.カウンセラーや研修講師として

メンタルヘルス関連の相談窓口やEAP相談員として、企業や公的機関でカウンセリングを行ったり、研修講師として知識を役立てたりすることができます。

この場合、臨床心理士やキャリアコンサルタント、産業保健師などが、より専門性を高めるために、さらに産業カウンセラーも取得するといったケースも多いです。

02.現在の仕事や生活に活かす

直接カウンセラーの仕事にしていなくとも、学んだことを業務や職場に活かすことができます。

例えば、人事職や管理職層、安全衛生担当者などであれば、メンタルヘルス問題への理解が深まり、カウンセリングスキルを学ぶことで、悩みを抱えた従業員の対応が円滑にいくようになるなど、組織にもたらすメリットが多くあります。

これ以外でも、ビジネスのどんな場面においても、産業カウンセラーが身に着ける「傾聴力」は役立てられるものです。

まとめ

産業カウンセラーは、職場でのメンタルヘルスケアや人間関係の改善、キャリア相談など、さまざまな側面から働く人をサポートする重要な資格です。

産業カウンセラーの存在は、働く人々の心の健康を守り、より良い職場環境を作り出すための重要な一歩となるでしょう。

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