PRP療法の導入費用はいくら?初期費用やランニング費用について解説します
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PRP(Plate-Rich Plasma)療法の導入にはどのくらいの費用がかかるのかご存知でしょうか?
PRP療法の導入を検討するためには、初期費用だけでなく毎年かかる費用についても把握しておく必要があります。
この記事では、PRP療法導入にかかる初期費用やランニングコストについて詳しく解説します。
PRP療法導入にかかる初期費用について
PRP療法導入にかかる初期費用の総額は、
- 申請支援業者に依頼するか否か
- どの審査委員会で申請するか
- どの機器を選ぶのか
- PRPの製造を外部委託するのか
などで大きく異なりますが、総額で約20万〜200万円ほどかかります。
PRP療法導入の初期費用は以下の内容で構成されています。
- 申請支援業者費用
- (特定)認定再生医療等委員会(審査委員会)費用
- (特定)認定再生医療等委員会(審査委員会)の年会費
- 遠心分離機購入費用
- クリーンベンチ(クリーンブース)購入費用
- PRPキット購入費用(製造を外部委託する場合はその費用)
申請支援業者費用
PRP療法を導入するには「再生医療等提供計画」を始めとした数多くの書類を提出する必要があり、手間も時間も必要となる大変な作業となります。そのため、PRP療法の導入時には「申請支援業者」を利用することが一般的です。
\再生医療提供計画の申請方法をご紹介/
関連記事:PRPを使った再生医療提供計画の申請方法
申請支援業者費用の初期費用は、主に以下の3つで構成されています。
- 特定細胞加工物製造届出作成費用
- 再生医療等提供計画作成費用(2種・3種)
- 申請代行費用
(注)以下より記載する費用感は税別で表示しております。
特定細胞加工物製造届出作成費用
- 費用:50,000円〜
再生医療等提供計画作成費用
- 第2種 費用:480,000円〜
- 第3種 費用:240,000円〜
各種申請代行費用(行政書士への報酬等)
- 費用:20,000円〜
(特定)認定再生医療等委員会費用
再生医療等提供計画書は(特定)認定再生医療等委員会(以下「審査委員会」)に提出し承認を得る必要があり、審査費用はどの審査委員会で承認を得るかによって異なります。また「再審査」となってしまった場合、別途「再審査費用」が発生する場合があります。
審査委員会により、審査費用は大きく異なり、審査の方法、頻度、難易度なども異なるため、審査委員会選びは非常に重要です。また、委員会によって審査の際に担当医師の出席を求められることもあります。
(特定)認定再生医療等委員会の審査費用
- 第2種 費用:440,000円~
- 第3種 費用:70,000円~
(特定)認定再生医療等委員会の年会費
審査委員会の中には、年会費を払い会員になると、審査費用が年間4万~10万円も割引になる審査委員会があります。
- 例)日本再生医療医師会へ年会費(12,000円)を支払うと、新規申請や定期報告等で年額4万円割引になります
遠心分離機の購入費用
遠心分離機には特定メーカーのPRPキット専用機と、複数メーカーのPRPキットが利用可能な汎用性のある遠心分離機が存在します。
価格は汎用性のある遠心分離機の方が安い傾向にありますが、あくまで選ぶPRPキット次第になりますので注意が必要です。また、遠心分離機にはスイングロータやバケットなどの付属機器が必要です。
遠心分離機
スイングロータ
バケット
参考:H-19Rα / H-19α – 遠心機・脱水機のメーカー 株式会社コクサン (kokusan.co.jp)
遠心分離機の価格
- 遠心分離機:180,000円〜
- スイングロータ:30,000円~
- バケット:35,000円~
クリーンベンチ(クリーンブース)
クリーンベンチ(クリーンブース)は、必要なサイズと清浄度により価格が異なりますが、コンパクトな「簡易型クリーンベンチ」であれば5〜6万円から存在します。
クリーンベンチ(クリーンブース)の価格
- 費用:55,000円~
PRPキットの購入費用
PRPキットの価格はメーカー各社の社外秘扱いとなる為、詳細な価格をご紹介出来ませんが、手頃なもので1万円代から、高額なものになると15万円以上するPRPキットもあります。
PRPキットの購入価格を基に、「医療機関側の利益」や「製造・投与の治療費」などを考慮しPRP治療の患者への提供価格を決定することになりますので、適切なPRPキットの選定は非常に重要です。
\PRPキットメーカー各社のご紹介/
参考:PRP治療の患者への提供価格(相場)
厚労省が開設している再生医療等の治療に関する「各種申請書作成支援申請サイト」には、再生医療を導入した医療機関や、患者への提供価格が掲載されており、各分野や治療ごとの大凡の提供価格(相場)を把握することができます。
※ PRPキットの購入価格や治療部位、PRP投与の量・箇所など次第で患者への提供価格は大きく異なります。
参考サイト:各種申請書作成支援サイト 再生医療等の安全性の確保に関する法律運用支援システム (mhlw.go.jp)
分野 | 治療内容 | 提供価格 |
---|---|---|
整形外科分野 | 筋・腱・靭帯の治療(第三種) | 30,000円~150,000円程度/ 回 |
整形外科分野 | 変形性膝関節症などの関節系の治療(第二種) | 50,000円~300,000円程度/回 |
美容分野 | 皮膚のたるみ、皺、くま、ほうれい線等治療(第三種) | 30,000円~500,000円程度/回 |
不妊治療分野 | 卵巣機能改善・子宮内膜改善(第二種) | 80,000円~150,000円程度/回 |
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PRP療法の導入後に毎年かかる費用について
PRP療法を導入後に毎年かかる費用は、以下の内容で構成されています。
- 定期報告の審査費用
- 再生医療等提供計画の定期報告作成・申請代行費用
定期報告の審査費用
PRP療法を導入すると、毎年「再生医療等提供計画の定期報告」を提出する必要があります。定期報告の審査には審査費用がかかり、金額は初期費用と同様に”どの審査委員会で審査を受けるか”により異なります。
定期報告の審査費用
- 第2種 費用:100,000円~
- 第3種 費用:50,000円~
再生医療等提供計画の定期報告作成・申請代行費用
再生医療等提供計画の定期報告は申請支援業者へ作成と申請を依頼することができます。
定期報告の費用は以下の内容で構成されています。
- 特定細胞加工物製造状況の報告書の作成サポート費用
- 再生医療等提供計画の定期報告書の作成サポート費用
- 申請代行費用
特定細胞加工物製造状況報告書の作成サポート費用
- 費用:20,000円〜
再生医療等提供計画 作成サポート費用
- 第2種 費用:30,000円〜
- 第3種 費用:20,000円〜
申請代行費用(行政書士への報酬)
- 費用:20,000円〜
PRP療法の導入費用を抑えるには「審査委員会」と「申請支援業者」選びが重要
PRP療法導入にかかる初期費用やランニングコストについて解説しました。
ご紹介したPRP療法の導入費用はあくまでも目安になりますが、具体的なコストは「審査委員会」や「申請支援業者」選びで大きく変化します。
例えば、同じ内容で申請したとしても、「審査委員会」と「申請支援業者」の組み合わせ次第では70万円以上の差がでてしまうこともあります。
そのため、まずは自院でどのような施術を導入したいかを決め、申請支援業者から見積をとり、初期費用やランニングコストを比較することが大切です。
再生医療等提供計画書の作成から申請、機器選びまで総合的にサポートします
当社は、「特定細胞加工物製造届出作成」「再生医療等提供計画作成」「必要機材の選定」「定期報告の作成」など、医療機関がスムーズに再生医療を導入頂くための再生医療の導入支援サービスを総合的に提供しております。
再生医療導入支援サービスの特徴
- 再生医療を導入したいけれど手続き方法が分からない
- 初期費用・ランニング費用をシミュレーションして欲しい
- どの認定再生医療等委員会で申請すれば良いのか知りたい
- どのPRPキットを選べば良いか分からない
- 機器の価格やランニングコストを知りたい
- 周辺クリニックのPRP導入状況や提供価格などを知りたい
など、PRP療法の導入に関するご質問やご要望はお気軽にご連絡ください。
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